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投資コラム 日銀総裁 

今日は日銀総裁の会見について。

今回から日銀は8日の会見から生中継を解禁しましたね。
ここぞとばかりにインターネットを活用するのは時代の流れを感じました。
結局の所、相場の反応はドル円・株価ともに「売り」でした。
やっぱり緩和期待が合ったのだと思うと笑えてきますが、それも全て(事前期待と失望)は、
予想通りの反応というべきでしょう。

じゃあ予想通りなのに、どうして市場は失望したのでしょうか?
それは黒田さんがこれまで仕掛けてきたサプライズの副作用なのです。
モルヒネと同じ。
黒田さんはかねてから予想外なタイミングで、市場にインパクトを与えることで
通常与える刺激よりも倍以上の効果を与えてきました。
去年の異次元緩和に加えて、2月の貸出支援制度の規模倍増など全て予想外のタイミングだからこそ
効果がありますし、その分の副作用もデカイ。
マーケットは前述したモルヒネと同じく、慣れてしまえば次を次を・・とドラッグ中毒者と同じようになっているのです

この口先の介入は黒田さんはある人物を真似ていると思われます。
その人物は、ユーロで絶大な影響を与える現欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁。
この方も緩和を示唆するようなコメントをいって、マーケットを擽る。

ただこのように永遠と口先だけの介入をし続けると、実際に介入した時のインパクト自体は薄れます。
それも市販の飲み薬の副作用と一緒でしょう。市販の飲み薬ばかり飲めばそのうち効かなくなる。

ですから、イタリアの伊達男ドラギ総裁の真似をしつつ、反面教師にし、黒田さんはあえてノーサプライズに徹しているのです。それが現在の失望売りと。

ただ個人的には黒田さんの笑顔の理由はきっと何かあると思っている。
あの笑顔とネクタイの質問のくだりは、余裕のオーラで包まれている。

これで世界的にも黒田さんの発言には生中継で一喜一憂される。
就任一年目、生中継解禁、実はここからが黒田VSマーケットだと思います。
我々もそんな黒田さんに予想も期待も(いい意味で)裏切られていこうと思う。

以上。




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